おいしいもの

非日常的な食事

キャンプの晩ごはんはやはり大きなイベントといえると思う。
普段あまり使うことがないであろう炭火での焼肉やバーベキュー、ダッチオーブンを使った肉料理など、挙げだしたらキリがないね。
何を作ろうかと事前に考えて、材料を揃えたり仕込みをするのは楽しいキャンプ前の高揚感。特にお父さんは毎日料理をしている奥さまの労をねぎらって盛大に料理して、お子様からも好印象ゲット(笑
キャンプの持つ非日常性を如実に表している部分なのかな、これって。

これってギアのせいだよな(笑

どうもキャンプ飯ってやたらと大げさなものや、やたらと手の込んだものになることがある。
考えるに炭焼き、焚き火、ダッチオーブンにスキレットなどキャンプギア独自の調理器具を使いたくて、それらを使った料理を構成するからじゃなかろうか。じゃないと丸鶏のローストなんて普段しないもんね(笑

そういう僕も先日のキャンプでは、いただいた鹿のヒレ肉を使ってローストしてみた。
まずはスキレットで表面を軽く焼き固めて、あとはジャガイモや玉ねぎとともにダッチオーブンに入れて火を通す。鹿は寄生虫がいて、生で食べると人間を死に至らしめることもあるので、完全に火を通す。見た目的には中心部がピンクだと写真映えするんだろうけど、安全重視で(笑
さて1cmほどの厚さに切って食べてみたけど、歯で噛み切れる柔らかさ!!
キャンプでジビエなんて聞こえはよいが、これは確実にギアありきのキャンプメニューだな(笑

ちょっとだけ贅沢してみる

砂ずりのアヒージョとともに食すこのバゲットが…!

よく訪れるキャンプ場が立ち並ぶ山深いエリアに夫婦が営むパン屋がある。営業しているのは確か土日だけだったはず。
小さな店舗には次から次への焼きたてのパンが並んでいくが、切れ目なく入ってくるお客さんが買い求めていくため欲しいパンが買えないこともしばしば。

個人的にはハードパンがすごくおいしく、毎回購入している。
しかし普段の生活の中でこのサイズのパンをこの値段払って買うってことはないよな、とふと我に返って考えてみたりするけど、そのわずかな贅沢がキャンプ飯をより一層特別なものに変えてくれる魔力を持っている。
たまにだからちょっとくらい贅沢してもいいねよ(笑

地元の食材

事前にあれこれ食事のプランを立てて、材料を買い揃えて仕込みをするのはとても楽しい。
それとは全く逆のアプローチで、キャンプ場の最寄りのスーパーや道の駅等で地元のおいしいものを当日ピックして調理するってのもあるな。あれこれと完成形を思い浮かべながら食材を選ぶのは、みんなで作り上げていくキャンプって感じがしてまたよし。
あるいは買うものがトマトやキュウリだけでもいいね。とうもろこしを買って炭火で焼けば、まさにお祭り気分ですな(笑

まぁ唯一の問題として普段使う調味料を全て持ってくることは困難なので、手持ちのものだけで料理を完成させるのはなかなか難しいかもね。料理上級者の腕がなるところだな。

最後に

あれこれ書いたけど、なんでも豪華にしたり凝ったものばかりがキャンプ飯ではないよ。
ベテランやソロキャンパーは大げさできらびやかな食事よりも、あまり手がかからない程度にしつつもおいしいもの知っているんじゃないかな。見た目よりも味と手軽さを重視して、その後の時間をより長く楽しむってやり方を熟知している感じもするな。

それこそスーパーの惣菜だってカップラーメンだって、5割り増しでうまい。
そもそも自然の中での食事ってなんであんなにうまいのか、小一時間問いただしたくなるほどだ(笑

食事がキャンプの最大の目的っていうキャンパーも多いだろう。実際に調理中も食事中もすごく楽しい。
キャンプ飯のことに考えを巡らせるのは至福の時間だね(笑