DIY:ランタンスタンド

明かりを灯せ!

キャンプ回数が多いベテランが3個も4個もランタンやその他の照明器具をサイトに持ち込んでいるように、キャンプサイトというのは暗い。初心者の見積もりをはるかに上回る闇が待ち構えているわけだ。だからその闇の中で行動・活動するためには明かりが必要になるよね。しかも明るいのが一つだけあればというわけではなく、それなりの明るさのものがいくつかあるのが望ましく感じるなぁ。さらにはチェアに座った時に自分の頭の位置より少し高い位置が好き。

物色してみる

市場には3本足タイプ、1本足タイプ、あるいはフックタイプなど様々あり、毎度であるが素材のアルミの色やクロームメッキされたものをあまり好まない僕としては、いまいち食指が動かない。ならば木でDIYか、と思い調べて見るとキャンパーのみなさんは思い思いのスタイルで作っている。ということで非常に簡単にできるようなので、ひとつのやり方を参考に作ってみた。

材料

  1. 丸材:25mm x 1800mm 3本(長さはご自分の使用スタイルに合わせて変更してくださいね)
  2. 丸カンボルト:8mm x 70mm 1本
  3. デンデンボルト:8mm x 40mm 3本
  4. ナット:2個
  5. 蝶ナット:3個
  6. チェーン:適宜
  7. ダブルリング 1個
  8. カラビナ:ランタンを吊るせるサイズ

以上が基本的なトライポッド型ランタンスタンドの材料

このランタンスタンドは以前に制作したものを、ばらして解説しています。なので丸材は全て塗装された状態になっています。

組み立て

丸材の上から10cm程のところにドリルで穴をあける。8mmのデンデンボルトを通すので9mm程の直径がベスト。
2本目の丸材に、1本目の丸材の穴から約8mm下にずらした位置に穴をあける。さらに約8mmずらした位置に3つめの穴を3本目の丸材にあける。この際必要に応じて塗装やワックスを使用してください。

デンデンボルトを通して蝶ナットでとめる。

完成!

オリジナル仕様

ここまではネット上で見つけたブログ等から情報を参考に作ったもの。使用には特段問題はないかと思うけど、いくつか気になる点もあったので、少し改良を試みた。

滑り止め・水防止

実際にテストしたところ、地面に接触する部分が滑ることがあった。室内ではフローリングでも畳でも確実に滑るし、ひょっとして雨のキャンプの時にブルーシートの上に設置することになっても滑るだろうな。なんかの拍子に「滑る→倒れる→ランタン破壊→悲しい」なんてことになる可能性は否定できないからね。

ということで最下部に穴を開けてステンレスのボルトをねじ込んでみた。これで引っ掛かりができて滑りにくくなった。傷がつくかもしれないけど、フローリングでも畳等の滑りやすい面でも自立してくれる。

このボルトをステンレス製にしたのは錆びないから。キャンプ場の地面は乾いているように見えて実は湿っているなんてことは往往にしてあること。そんな状態が続くと丸材そのままや鉄のボルトだと腐食したり錆びたりも考えられるしね。

分割式

1セット作った後に、ん〜結構長いよねぇ…ってことになり、丸材を半分に切ってネジを埋め込んでみた。ホームセンターに売っている雄ネジと雌ネジを入手して、丸材にドリルで穴を開けて埋め込むだけ。いたって簡単。
ただし完全に水平に穴を開けないと、ねじ込んだ時に丸材がまっすぐにならない…
こんな時に便利なのがドリルガイド。お手軽でいい仕事してくれます。

長ものが車に入らない場合にはとても有効な方法ですよ。
ただし雄ネジはある程度の長さがないと強度が出ないはず。とはいえあまり長く出さないほうがいい。でないとはめ込む時に手首が腱鞘炎になるのでは?と思えるほど辛くなる(笑

最後に

たとえ自身のものでなくネットで探してきたアイデアでも、自ら作ってしまえば愛着も湧くしサイトでセットした時の満足度はなかなか高いんじゃないかなぁ。大げさな切った貼ったはないので、DIY初心者にもオススメのギアですな。