コールマン228E

鮮やかに照らす

コールマンの228Eを所持している。1955年11月に製造されたこのランタンはビックハットと呼ばれる大きなベンチレーターが特徴のツーマントルランタン。1927年に製造が開始され、1983年にその生産が終わるまで、58年間の長きに渡って製造され、世界中のキャンプサイトを今なお照らしている。

現在当家で大活躍してくれているこのランタン、ここまでくるのになかなか大変でした(笑

購入

購入したのは2年以上前、いつもお世話になっているアメリカンアンティークやビンテージ家具を数多く取り扱っているお店。

ビンテージなランタンやジャグ、クーラーボックス等のキャンプ用品、自宅やキャンプサイトでも使用したくなる小物等欲しいものだらけの品揃え。

発見!

そんな天国のようなショップで発見したのが、このコールマン228Eだ。
タンクの外観はサビひとつない、ベンチレータもホーローの欠けもほんの僅かでいいコンディション。グローブもオリジナルと思われるサンシャインマークがプリントされている。なかなかよい!

次にポンピングするとそれなりに圧はかかっている模様。タンクのキャップを開けてみると、完全に変質したと思われるホワイトガソリンの匂いが…タンク内部は洗浄しないとか?そしてバルブホイールを回してみる。回して…?あれ?回らない。完全に固着しているな、こりゃ。

それでもなんとかなるだろうと思い購入した。だってあんな価格だったら修理したとしても十分すぎるビックリプライスだしなぁ。

メンテナンス・補修

家に持ち帰ってバルブに潤滑剤を吹きかけながら少しずつホイールを回してみる。無理せず力をかけすぎず、回らなければ再度潤滑剤を吹きかけてしばらく待つ。それを何度か繰り返して、再度挑戦した時、ホイールがふわっと軽くなった!やった!回った!と思った瞬間、なぜかホイールがころんとテーブルの上に落ちた。

まさか…?

んん?
一瞬何が起こったか分からずテーブルに転がったホイールを拾い上げてよく見てみると、バルブステムがねじ切れているではないか!
ということでバルブ交換となりました(泣

さらにはチェックバルブとジェネレーターの交換、さらにはガスケットやパッキンを新品にして、タンク内を簡単に洗浄した。

実際にランタンのメンテや修理等は数多くのサイトで詳しく紹介されているからあえてその内容は端折るけれど、モノいじりが好きな人間にとってはなんとも素敵な時間だなぁ。

いざ点灯

ガゾリンランタン点灯の儀式であるポンピングにクリーニングチップの回転、バルブの回転を行いチャッカマンをつける。すると麗しのシュゴ〜〜という燃料噴射の音とともに、二つのマントルが明るくも優しい光を放ってくれるではないか!

しばらく放置してもちらつきもなく、63年ものの灯りが蘇った!

最後に

メンテナンスはそれなりの時間をかけて慎重に行った。そしてその結果がこれだ。言うことない。

こうやってメンテや修理をして毎回輝きを取り戻してくれればいいのだけれど、まだ完調とはいえないランタンもあるのでこれからも手をかけてあげたいね。