もくじ
キャンプギアの代理店、A&Fがオリジナルブランドのテントとタープをリリース!
ヒルバーグやペンデルトンなどの有名ブランドの代理店でおなじみA&Fが、オリジナルブランド、SABBATICAL(サバティカル)を立ち上げ、先日リリースを発表した。
商品の概要は、ここしばらくよく耳にするTC素材(ポリコットン:ポリエステルとコットンの混紡生地)が使われた、テント1種、シェルター1種とタープ1種・2サイズの4商品が今回リリースされた。
ネット予約はあっという間に終了
発表があってから予約開始までそれほど時間ば立っていないにも関わらず、一瞬でオンラインストアでの予約は終了したみたい。
なぜか?それはそのデザインと機能性、そして「え?」と思わず呟いてしまうほどのリーズナブルな価格によるものだろう。
現物を見たいなぁ…
このデザインがとても秀逸な商品群は、これまで見てきたテントやシェルターとは一線を画すもので、みんなの物欲を刺激しているんだろうね。そういう僕もその一人で、なんとか現物見て見たいなぁと思っていた。
すると近隣で行われるイベントで展示が行われることが判明!前日未明から雨が降り続く天候ながら、イベントは決行されるという情報の元、早朝から出向いてみた。
SKYPILOT TC(スカイパイロット TC)
最初にネットで画像を見た時、「ありゃま〜これは美しい!」と思わせるに十分な大型シェルターのスカイパイロットTCは6〜8人に適していて、横幅は7mを超える!
事前にスペックを確認して横幅は7mを超えることはわかっていたものの、実際に見るとやはり巨大だ!加えて4本のサブポールのおかげで、全体の形に抑揚があり、デッドスペースがかなり少ないデザインだ。
デザインはやはり…
そんな物欲刺激しまくりのシェルターやタープ、なんか既視感があるような…と思われた方はお見事!今大人気のテントメイカーのゼインアーツの代表である小杉さんがデザインに参加されているとA&Fのスタッフ方が言われてました。どうりでかっこういいはずだよね〜。
そんなスカイパイロットTCの佇まいは、ぱっと見はゼインアーツ のゼクー MがTC素材になって、さらに横に大きくなった感じといえばいいかぁ。
楽な設営
全体的には複雑な形状をしていつつも、「設営は20〜30分ほど」と初めて設営されたA&Fのスタッフの方が言われているように、ワンポールの設営しやすさは十分保持しているんだろうね。ビルディングテープが仕込まれているのも、設営のしやすさに寄与しているはずだ。
防水性
ポリコットン幕で気になるのは防水性。
水が染み込んで幕がやや濃い緑色になっているように見える箇所があった。染み込んでるのか?と思い中に入って確認してみたが、内側が濡れている感触はなく、むしろさらっとしていた。
前日未明から降り続く雨にも関わらず、この状況ならポリコットンやるなぁというのが、正直な感想。ただ新品だからこの撥水・防水性というのも考えられるけれど…
スペック
本体×1 | ウォール:TC素材(コットン/ポリエステル混紡素材)・撥水加工 マッドスカート/トップキャップ:210Dポリエステルオックス |
センターポール×1 | スチール・Φ32mm・全長270cm |
サブポール×4 | スチール・Φ22mm・全長180cm |
ハンガーテープ×2 | ポリプロピレン |
ペグ×20 | スチール・25cm |
3mロープ×8 | ポリプロピレン・Φ4mm |
キャリーバッグ ポールケース ペグ・ロープケース×各1 | 210Dポリエステルオックス |
生地 | TC素材(コットン/ポリエステル混紡素材) |
重量 | 本体14.7㎏、ポール5.6㎏、ペグ2.1㎏ |
収納サイズ | L82cm×W39cm×H29cm |
たとえカンガルースタイルで小さなテントを中に入れたとしても、2名で使うには持て余すほどの大きさなのでさすがに購入は考えていなかった。とはいえ現代に蘇ったMSRのパビリオンの風情があるこのシェルターが8万円以下(2019年9月2日現在)で購入できるってのは、なかなかの驚き!意味もなく欲しくなる(笑
MORNING GLORY TC(モーニンググローリー TC)
一方モーニンググローリーTCは4.4m x 4.7mのモノポールテントのモーニンググローリー TCは2名での使用に適している。正面から見た感じはゼインアーツのギギに似ている感じ。
遮光性
あいにく雨模様ながら、雨が小降りになり明るくなることもあったのだが、さすがはTC素材。抜群の遮光性だ。それでもライトベージュの方はテント内もやや明るさを感じたが、新規発売記念販売専用カラーのフォレストグリーンの遮光性はかなりのものだ。
TC素材で深い緑って色は珍しいけれど、スカイパイロットTC内は終始薄暗い状況だった。日差しが強い時でも強い味方になれるね。
インナーテント(オプション)
オプションのインナーテントを使用すれば、2名が余裕を持って寝ることができる寝室の構築が容易になる。そうするとリビングエリアは少々手狭になってしまうが、タープを併用すれば全く問題ないはず。
スカート
幕はTC素材(ポリコットン)が使用されているが、スカートは210Dポリエステルオックスが使用されている。常に地面に接している部分なので、TCだと水分を吸い込みカビる原因になりそうだが、別素材を使用することでカビの発生を回避する工夫がなされている。
これはスカイパイロットも同様の仕様だ。
スペック
本体×1 | ウォール:TC素材(コットン/ポリエステル混紡素材)・撥水加工 マッドスカート/トップキャップ:210Dポリエステルオックス |
センターポール×1 | スチール・Φ32mm・全長270cm |
フロントポール×1 | スチール・Φ22mm・全長180cm |
サイドポール×2 | スチール・Φ19mm・全長84cm |
ハンガーテープ×2 | ポリプロピレン |
ペグ×14 | スチール・25cm |
3mロープ×5 | ポリプロピレン・Φ4mm |
1.5mロープ×2 | ポリプロピレン・Φ4mm |
キャリーバッグ ポールケース ペグ・ロープケース×各1 | 210Dポリエステルオックス |
生地 | TC素材(コットン/ポリエステル混紡素材) |
重量 | 本体9.2㎏、ポール3.7㎏、ペグ1.45㎏ |
収納サイズ | L77cm×W36cm×H23cm |
オプション・アクセサリー | MORNING GLORY Inner Tent モーニンググローリー インナーテント |
このテントの中に薪ストーブを入れて、ぬくぬく冬キャンプをしたいなぁと思うことしきり。小さいながらもサブポールでうまく空間を広げることで、狭さを感じさせないのはさすが!
オプションのインナーテントを含めても5万円前半(2019年9月2日現在)という驚きの価格!本体のみなら4万円しない!正直欲しい!
マリポサ M TC/マリポサ L TC
最近ではTC素材のタープも数多く市場に出回っている。ただしサイズがどれも似ていてどうしたものかなぁと思っていて、タトンカだと小さすぎるし…
なんて思っていたところにいいサイズのポリコットンの正方形タープの登場だ。
形とサイズ
個人的にはMサイズの4.1m四方ってのが、ツボにはまったサイズ。
多くは4.5m以上あるサイズなので、ちょっと大きいなぁと思っていた。2名+中型犬だとこれくらいのサイズがぴったりなのでは?と思っている。
複雑な縫製
上の写真のように、このタープはメインポール以外にサブポールを真ん中に配置することを前提としている。そのため力がかかる方向に生地目を合わせるといった、手間のかかる縫製がなされている。
とはいえ幕のコーナーにサブポールを配置することはもちろん可能だし、それ以外にもグロメットがあるので、様々な張り方が楽しめるよ。
スペック
マリポサ M TC | マリポサ L TC | |
本体×1 | TC素材(コットン/ポリエステル混紡素材)・撥水加工 |
|
メインポール×2 | スチール・Φ32mm・全長240cm | スチール・Φ32mm・全長270cm |
サイドポール×2 | スチール・Φ22mm・全長160cm | スチール・Φ22mm・全長170cm |
ハンガーテープ ローダウンテープ ×各2 | ポリプロピレン |
|
ペグ×10 | スチール・25cm |
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8m2又ロープ×2 | ポリプロピレン・Φ4mm |
|
2.5mロープ×6 | ポリプロピレン・Φ4mm | ー |
3mロープ×6 | ー | ポリプロピレン・Φ4mm |
キャリーバッグ ポールケース ペグ・ロープケース ×各1 | 210Dポリエステルオックス |
|
生地 | TC素材(コットン/ポリエステル混紡素材) |
|
重量 | 本体4.85㎏、ポール5.45㎏、ペグ1㎏ | 本体6.7㎏、ポール6.05㎏、ペグ1㎏ |
収納サイズ | L75cm×W25cm×H20cm | L79cm×W26cm×H22cm |
残念なこととしてポールは付属していて、幕のみの購入はできない。それができるともう少し価格を抑えることができて、ありがたいなぁ。
また全ての商品に共通していることとして、ポールとペグは全てスチール製となっている。こういうところでコスト削減を行なっているんだろうけど、このテントやタープの購入を考えているキャンパーはすでにそういったギアは持ってそうな気もするので、軽いアルミ製のポールや鍛造のペグを使ってもいいかも。
最後に
A&Fのスタッフ方曰く、このブランドはゆっくり育てていければなんて思ったら、とんでもない!あっという間に話題になり、予約が埋まっていったことに「正直驚いている」とおっしゃってたなぁ〜。
僕が訪れた時も限定のフォレストグリーンは全て予約済み。そして試しにモーニンググローリーとマリポサMのライトベージュは予約できるか尋ねたところ、モーニンググローリーは抽選になるとのこと。タープは予約OKでした。
サバティカルの製造工場は同じとのことなので、製造もしっかりしているんだろうなぁ〜と思うと、普段はファーストロットは買わない僕でも、いっちゃおうかな〜と思った。
もし両方ともに予約できたら、買ってたかもしれないなぁ〜。