キャンプをする理由:いつまでも残る思い出

心に刻み込まれる

幼い時に起こったことって、当人はそんなつもりではなくても、いつまでも忘れずに覚えていることがある。
ひょっとしたらそれは楽しいことかもしれないし、もしかしたら残念なことや寂しいこと、辛いことかもしれない。

ふとそんなことを考えた時、キャンプという非日常体験はいつまでも忘れられない、印象的な思い出になりうる確率が高いんじゃないかなぁ。

実際に僕がまさにそのケースに当てはまる。

断片的だけど鮮明に

残念ながら幼少の頃、家族とキャンプに行ったことがなかった。ただし町内会で催された大勢の小学生たちが参加するキャンプには、1度か2度参加したことを覚えている。市内からそう離れていない山の麓にある野外活動センターにキャンプに連れて行ってもらった時のこと。もう40年も前のことなのでそう多くのことはもちろん覚えていないけれど、いくつかのことはその場面も含めて鮮烈に思い出すことができる。

なぜ叩く?(笑

一つは引率の大人のみなさんに指導してもらいながら、子供達でいびつな形に切った野菜を煮込んで作ったカレー。そしてびっくりしたのが、数十人が参加していたので、とんでもない数の飯盒が火にかけられた後にひっくり返され、ズラーと並んでガンガン叩くその光景がいまだに忘れられない。妙に強烈に印象に残っている景色(笑

その時はご飯を炊くのになぜそんなことをやるんだろう?と思いながら軍手をはめた手で飯盒をひっくり返していたんだろうな(笑

蹴ってみたら

その後寝たのがテントだったのかロッジだったのかはさっぱり覚えていないけれど、もう一つはっきり覚えていることがある。それはようやく朝日が出るか出ないかくらいの時間帯に目が覚めて、子供たちがぞろぞろの外に出て何かをやっていた時のこと。ラジオ体操だったかなぁ?誰かがなんとなく付近のさほど大きくない広葉樹を蹴った。するとボトボトボトとクワガタやカブトムシが落ちてきた!!

実際現地に赴いてみた。今は大きくなっているけど、この中のどれかを蹴ったはず(笑

当時でもあまり目にすることがなかったヒラタクワガタやミヤマクワガタ、カブトムシが突然落ちてきて、もう大パニック(笑
子供たちは辺りの木を蹴りまくって、普段は中々手にすることができない数のクワガタを手にして大興奮してたなぁ(笑

中学生の頃のキャンプ

中学生になってからも以前のブログ記事にあるように、たまにキャンプに行っては様々なことが起こって、それらの事柄が今でも鮮明に蘇る思い出になっている。

海キャンプ

中学2年生の夏に島に行ったキャンプは、初めて自分たちで全てを計画・実行した。5月くらいからウキウキワクワクが止まらず、常に同行する友達と話していたなぁ。道中のフェリーの中でのことや現地でのことはびっくりするほど覚えている。

暑い中ひたすら釣りをしながら、たまに海に飛び込んで、大きなカニを捕まえて晩御飯にしたこと。島に一軒しかない商店に買い物に行ったこと。地元のヤンキー達がやってきてちょっかいをかけてきたけど、夜になるとリーダーが一人でやってきて妙に親切にしてくれたこと。3人で行ったにも関わらず2名用の小さなテントしか用意せず、外でそのまま寝て猫に顔を舐められたこと。その猫に網を食い破られたこと。

今思うとキャンプとしては準備もひどく最低の部類だろうけど、初めての場所で友人達と夜な夜な釣りをしてずーっと笑っていた非日常的な経験は、今のキャンプ好きの土台を作ってくれたんだろうなと感謝するばかり。

山キャンプ

同じく中学2年生の9月に、今度はダムでブラックバス釣りをすべく、自転車でひたすら山を登ったキャンプも色々あって思い出に残っているなぁ。

今は水位が上がってしまったけど、当時は左手の道路から砂浜が拡がっていた

町内会で借りたカーキ色の巨大なコットンのテントを担いで山の中腹のダム湖に赴いた。当時は水位も低く砂浜があったのでそこにその巨大なテントを張って、やはりずーっと釣り三昧。夜は火を起こして大きな鍋で棒ラーメンを作るも、水が少なく、しかも沸騰するのを待てずに麺を入れてしまったもんだから、水がトローりとしてきてなんとも言えないドロドロの麺をすすったんだよなぁ(笑

朝方には3名それぞれが自作したルアーでブラックバスが釣れて、うれしかったなぁ〜

最後に

両親といったキャンプの経験はなかったけれど、3〜4回のキャンプはどれも楽しい思い出でしかないね。特に中学生の頃のキャンプは自分で時間や行動を操ることができる「自由」を手に入れたことが大きいんじゃないかなぁ。

我が家のケモノ担当の愛犬も初めての場所を楽しんだり、ビクビクしたりしながら思い出として残ってくれているといいなぁ。

自分自身のためはもちろんのこと、お子さんがおられるみなさんはぜひ楽しい体験をできるようお膳立てしてあげてくださいね。いつまでも思い出として残るほど楽しいんだから(笑