キャンプでの鉄のギア(アイアンギア)かっこうよさよ!

黒く重いやつ

オートキャンプ全盛の今、テントは大型化し重くなってきている。まるで屋外でのリビングルームとベッドルームを構築すべく、複数のチェアにテーブル、ギアを華やかに飾る棚にはたくさんのランタンが並び、数々の調理器具が豪勢な料理を作るために大活躍。

全てを車に詰め込むと大変な重量になるわけだけど、キャンプには伝統的にびっくりするような重さのギアがある。その代表的なものがスキレットやフライパン、ダッチオーブンに代表される鋳物の鉄器だ。食べ物が不思議とよりおいしく調理されるこれらの鉄のギアは、ある意味キャンプの象徴的なものだよね。

実用性から映え重視に

スキレットやダッチオーブンはその実用性や機能性が理由で、長い間キャンプで使用されてきた経緯がある。そんな中、実用性に加えて見映えのよさで大人気になったギアがある。それがアイアンシェルフだ。

4〜5年前くらいからかなぁ、よく見かけるようになったこの棚、当時は鉄を加工できる方が自作したりというパターンが多かったように思うが、その後オークションで見かけるようになった。そして各メイカーが製品としてリリースしてしてからヒットした商品という印象。

何と言っても簡単に組み立てることができて、収納もほぼフラットになることからいいことずくめ。そしてその棚に様々なギアを並べてインスタにアップするという「魅せるキャンプ」の立役者の一部なんじゃないかなぁ。

鉄度合い強し

アイアンシェルフはフレームの部分が鉄素材で、棚板は木を使うことが前提だった。この木と鉄の組み合わせはなんとも言えずかっこうよく、多くのキャンパー達が心を奪われて、実際にサイトで使用しているはず。

しかしキャンプギア系ガレージブランドや鉄加工を行う方々が、木を使用せず鉄のみで様々なギアをリリースしていた。

木を使わないということは、全く燃える要素がないということ。ということで焚き火周りで使用できる無骨な製品が、多くのキャンパー達を魅了し始めた。

軽量ギアってなに?(笑

基本100%鉄素材だから重い。ちょっと気をぬくと腰をやられる重さのものもある(笑
軽量・超軽量というカテゴリーがあるキャンプギアだけど、それをあざ笑うかのようにこれは完全に逆行した真逆のアプローチ。重厚で黒くて決して壊れない、ゴツいそのシルエットは、かわいさよりもかっこうよさしか滲みでてこない。そしてそのかっこうよさも相まって多くのおしゃれキャンパーたちに愛用されているようだね。

CAMP★MANIA PRODUCTS

アイアン系ギアでまず思い出されるのが、CAMP★MANIA PRODUCTS。マニアックながらイイモノを販売している印象があり、何かと物欲が湧かざるを得ない商品群はたまらない!

特にこのFIRE HANGER(焚火ハンガー)シリーズは、そのミニマムな姿ながらその多機能さが美しい。丸い鉄棒を曲げることによってできたこの製品、そのアイデアもさることながら、全て岐阜で手作りされているとか。

IRON CRAFT

このガレージブランドはで作られる製品は全て鉄製、男気溢れる無骨ながら機能にあふれた焚き火スタンドは多くのキャンパーを納得させるオーラがある。拡張性も兼ね備えたこの焚き火スタンド、焚き火と調理が特別な時間になるための何かを全て兼ね備えているような気がする。

sanzoku mountain

インスタで見かけた独自なデザインがいい感じのアイアンギアを販売するガレージブランド、sanzoku mountain。実用性に基づいたデザインはとても美しく、細かいディテールにも手抜きがない。所有欲をガンガンにくすぐられること間違いなし!

上の写真のランタンスタンド+焚き火ハンガー以外にも、焚き火台やBBQグリルとしてもご使用できる焚き火スタンド(テーブル)など機能美がこれほどかっこうよさを醸し出しているブランドはなかなかないかも。

KEIZO*design works

たまたまインスタで見かけて一気にファンになったガレージブランドのKEIZO*design works。通常は木製のキャンプ用テーブルや棚、クーラースタンド等を制作している。これらの木製品は非常に美しいながらも機能性に溢れるアイデアも満載でとても魅力的な商品群。そんな中、デザインを行ない委託して制作されたという試作品の焚き火スタンドやジャグスタンドがかっこうよいこと!!

特に左下のジャグスタンドはキャンプ用アイアンギアでは非常に珍しい角棒を使用、鋭角なコーナーと天板の美しいアールのコントラストが素晴らしい。通常のアイアンギアは錆止めで塗装することが多いので、この無塗装というのが好感度アップですね。

個人的には無塗装のジャグスタンド、焚き火スタンドとして使用したいなぁ〜。そして煤で汚れたり、ところどころサビが浮いてきたら、もう言うことなしのかっこうよさになると思う!

最後に

軽量キャンプギアを鼻で笑うような重量がもたらす圧倒的な存在感。オートキャンプが全盛の今、少しくらい重くたってどうってことないと考える風潮もある中、アイアンギアを使用してそのかっこうよさを誇示するキャンパーも大勢いる。

キャンプという枠組みの中、様々な個性が生まれているけれど、その強烈な個性で屋外での生活を楽しむことを助けてくれるアイアンギア。

今後どんなかっこうよいギアが生み出されるか楽しみ!

ページ最上部の画像 出典:KEIZO*design works