秋キャンプの素晴らしさを再認識

寒い

先日の山鳥の森オートキャンプ場でのキャンプであらためて思ったのだけれど、当然のごとく結構冷え込んだ。

太陽が落ちてから急激に冷えて、一番冷え込む朝6時あたりには-0.2℃!

普通に考えればこんな寒い時期の山の中で、薄い布一枚隔てたテントの中で寝るなんて常軌を逸していると思われるかもしれない。ところがこの寒さこそが秋キャンプの最大の魅力の一つのような気がしてならない。

だらけない

暑い夏の時期だと、「あち〜」って言いながらぐったりとだらける時間が度々あるけれど、寒いとだらけてじっとしてることはさすがに厳しい(笑

何をやるにしてもテキパキと物事が進んで個人的にはうれしい。だからなのか、今回はテント設営後、寝る前、寝起きの計3度温泉に入ることができたねぇ。

暖かさを求める行為

寒いと自然と暖を求める行動にでる。この冷たい空気の中で暖かさをありがたむ行為こそ、寒い時期のキャンプの最大の醍醐味と感じている。

事前に蒔が不足しない量を確かめ、フジカペットの灯油の量をチェックし、サブタンクに別途5リットルの灯油を用意する。

そして現地では明るい時間から焚き火を始め、少しでも暖まろうと人間の本質丸出しで薪をくべる。

いつもなら少々凝って時間をかけた、いわゆるキャンプ飯を楽しむのだけれど、今回は寒いから鍋にした。博多もんとしてはやはりもつ鍋。具材も全て切ってから持ち込んだので、本当に煮込むだけの手抜き調理。

だけどね、冷たい空気の中焚き火の火をあたりながら、熱いキャベツやモツをかっこむことのすばらしさときたら!写真を撮ろうとしたけれど、寒いせいか湯気の濃度が濃く画像は真っ白になるばかりで諦めたよ…(笑

工夫をする

単に熱を発する利器を活用するだけではなく、大地からせせり上がってくる圧倒的な冷気を遮断するために、あれこれ工夫するのも寒い時期のキャンプならでは。

ツールームテントのインナーテントの下にはグランドシートを敷く。そしてインナーテントの中にはオールウェザーブランケット、しまドルトン、銀マットを重ねる。今回はローコットを使用して5cm厚のインフレーターマットにおまけのニトリのNウォーム敷きパッドを重ねた。

これまで試行錯誤をしてきて時には寒い思いもしてきたけれど、-0.2℃まだ下がった朝でも一切寒さを感じることなく寝ることができたのは、何だかちょっとうれしくなるね(笑

空気がきれい

寒くなればより空気が済んでくる。さらにキャンプ場があるような山の中だと、一層空気はきれいで凛とする。特に夜になるとさらに空気の透明度は上がるような気がする。

この空気を吸えるだけでもうれしくなるけど、この空気がすばらしいものをもたらしてくれる。

満天の星で埋め尽くされた夜空だ。

寒さも忘れて口をポカーンと開けて夜空を見上げ、無数の星がすぐ近くで見える様は間違いなくキャンプのおかげだよなぁ。

テントの結露を甘くみるな!(笑

寒い時期のキャンプで唯一大変だなぁと思うことは、当然ながらテントの結露だ。

僕は化繊のツールーム(スノーピーク トルテュPro. )を使用をしているのだが、その結露っぷりはやはり凄まじい。テントのでかさも相まって片付けの大半は結露との戦いだ。コイツを甘く見てるとチェックアウトの時間に間に合わなくなる!

こんな時に便利なのがマイクロファイバーのクロス。ぐんぐん水分を吸い込んでくれるので、タオルよりも効率はいいような気がする。

やはり濡れたままバッグにしまい込んでしまうのはカビや幕の劣化に繋がるから、できることなら現地で極力乾燥させたいよね。

最後に

一般のファミリーキャンパーからすると寒い時期にキャンプするなんて常軌を逸していると思われるかもしれないが、寒さ対策さえ十分にしていれば秋こそもっともキャンプが楽しい時期なんじゃないかと思う。

タイミングさえあえば凄まじいばかりの美しい紅葉を拝むことができる。地面に落ちた紅葉を踏みしめながら、キャンプ場を散歩するのもまたすばらしいひとときだ。

やはり秋キャンプっていいね。