キャンプをする理由:非日常の高揚感と満足感

なぜキャンプに?

年齢や性別に関係なく(もちろん全ての人たちではなく好きな人たちにはだけど)キャンプって楽しい。
薄い布わずか一枚隔てたテントの中で寝袋にくるまって寝ることも、がんばって火を起こして焚き火を育てることも、鳥がさえずる朝もやの中でお湯沸かしてコーヒーの香りを楽しみながら暖をとることも、大勢で火を囲んで食事をすることだってまちがいなく楽しい。

なぜキャンプに行きたくなるんだろうと考えてみると、これって普段の生活とは違った非日常感とその非日常がもたらす体験によるところが大きい。野外での生活や慣れない場所で寝起きし食事をするという体験は、ぼくらにとって刺激と不安や新鮮な感情を作り上げ増大させるくれる。

何をやっても楽しさ5割増

慣れればそうでもないけれど、テントを張るのもタープを設置するのもたまーにしかやらないもんだから、いつも適度に悪戦苦闘したり時間がかかってしまう。
大きいテントだとうんざりする程の数のペグを打込まないといけないし、ガソリンランタンを点灯するにも何度もポンピングしないといけない。水だって水場から酌んでこないといけないし、炭火でも起こそうもんなら結構長い時間がかかる。

まぁ本当にやること多いね。
でもなぜかこうやって全てを自分で作っていく行動とそのプロセスが充実して楽しくてしょうがないんだよなぁ。

あとは食事。
普通は使わないちょっと贅沢な食材を使って、少し凝った料理を屋外で作ればうまいに決まってる。いつもは時短メニューを探し求めているのに、このときばかりはと数時間もかかるものをキャンプ場の緑の中でゆっくり調理すれば、キャンプは正義だということを実感する。
全く正反対に、昨日職場で食べたのと同じカップラーメンでさえ、尋常なくうまいものに変身する。野外でお湯を沸かしている時点でなぜか期待感が異様に高まり、待てずに固ゆでの麺を思いっきりすすり、麺と同時に吸い込んだ空気を思いっきり吐き出す瞬間はなんとすばらしいことか(笑

これこそ非日常感がもたらす高揚感なんだろうな。何をやろうとしてもちょっとだけ面倒で時間がかかるキャンプ中の活動を、むしろ楽しいものに変えてしまう魔法なんだろうな、高揚感って。

高揚感すげぇ(笑

体験と所有欲

普段だと面倒と思われるようなことが全て楽しく感じられるのは満足感が強いってのもあるのかな。

キャンプという非日常的体験をしている自分に対しての満足感。家族が楽しそうにしている様子を眺めて得られる満足感。ダッチオーブンを使った料理が想像以上に成功した満足感。たたんだテントが一発でキレイにバッグに収納できた時の満足感。
きっと高揚感があるから何やっても満足するんだろうね。らっきょうが転がってもおかしい年頃みたいなもんか?(笑

あと体験に対しての満足感とは別にモノに対する満足感もあるな。
自分が納得して集めたキャンピングギアに囲まれて、過ごす時間はなかなかどうして満足度高いよね。
値段を気にせず次から次への買いそろえることができるはずもないので、ほとんどの場合は質や機能と価格のバランスに吟味を重ねて候補を絞っていく麗しい時間を過ごしているはず。購入前からそれなりに思い入れのある道具と共にフィールドでゆっくりした時間を刻めば、満足度は自ずとマックスになるわけだよな。

最後に

そう考えると、この高揚感ってキャンプ場での行動時だけではなく、日程を決めてどのキャンプ場に行ってどんな料理を作るか考えて始めるところから高まってきてるんだな。加えて新しいギアを買い揃えたりDIYする時もあれこれ想像しながら満足感も大きくなってくる。そうやって来たるべき非日常の扉を開けて、大人も子供も解き放たれた高揚感と共にキャンプ当日を過ごす。

普段は家の中で行なっていることを、屋外で行うことで得られる不思議なテンション。
独りでも大勢でも味わえる非日常の高揚感と満足感。
言い換えればわくわくにこにこってことですな。

キャンプ楽しいね。