キャンプの目的?

庭や空き地などで簡単にものを燃やしたり焚き火ができない昨今、キャンプでの非日常行為の代表格である焚き火。
炎を見つめながら過ごす時間は、それはそれは楽しい絶対的な正義。酒だってコーヒーだってホットワインだってうまいに決まってる。炎を何時間も絶やさず育てる行為はなんとも説明できない心地よさがあるね。
これがキャンプの目的になっているキャンパーも多いのではないだろうか?

さて、焚き火をするのに必要なものはあれこれあるが、何より必要なのは薪。
一般的にはホームセンターやキャンプギアのショップで売られているものを購入したり、キャンプ場で販売しているものを購入することが多いと思う。山を持たれている方や、林業に従事されている方、またそんな方々と何らか関係を持たれている人たちは、自前の薪を用意できるのかな。

そんな薪だけど、火付きがよく火力が強い針葉樹、火力は針葉樹ほど強くないが火持ちがよい広葉樹と大きく分けて二種類ある。火起こしをする時には針葉樹を使い、安定したら広葉樹を使用するなんて使い分けをするキャンパーもいるんじゃないかな。

僕は里山の管理のボランティアをやっているので、伐採する広葉樹を許可をもらって持ち帰る。あるいは近所にある公園に植えられている樹々を市町村が伐採することがあり、いつ行うか事前に木に貼り付けて知らせていることがある。その当日に公園に赴き、頼んでもらうこともある。
その丸太を家で玉切りと呼ばれる30cmほどの長さに切って自ら斧で割り、数年間乾燥させて薪として使用している。なので自宅の庭には、薪ストーブがあるわけでもないのに小さな薪棚がある(苦笑
キャンプの焚き火のためだけに自ら自宅で斧で薪を割るってのもどうかと思うが、その行為そのものが楽しくてしょうがないので身体が動く間は続けるんだろうな。

それ以外ではDIYで木工を行なった時の端材は必ずキープしてる。使う用途がない木材が薪に変化する素晴らしい瞬間だな(笑

火起こし

杉の枯葉を使えば簡単に火起こしできるよ

火起こしは初心者には若干ハードルが高い場合があるかも。
やはりこれは慣れが全てなので、何回かやれば上手になっていくとは思うけど、その時の状況や環境によってはなかなか火がつかない場合もある。でも着火剤という文明の利器がある。これを使えばわりかし簡単に火を起こすことができるんじゃないかな(笑

僕は山に行った時、植林されている杉の下にたまっている枯葉を拾ってくる。それをある程度乾燥させておけば、最強の着火剤になる。
どうやら杉葉には油が比較的多く含まれているせいか、火をつけた瞬間からよく燃えること!そこに落ちている小枝(僕の場合、庭の樹々を剪定した時に出た小枝を保存している)を加えれば勢いよく燃え始める。ここによく乾燥したやや小さめサイズの薪を空気の通り道を考えながら数本加えてやれば、ものの数分で火起こし完了する。

よく火起こし時に葉っぱや紙類を使用する方々を見かけるが、これはあまりオススメではないなぁ。
元々軽いものはちょっと風が吹いただけですぐに灰が飛んでいくので危ないし、隣のサイトに迷惑になるしね。

後処理

焚き火も後半になって薪が小さな炭になってしまう。
ここでぼちぼち寝るか〜ってことになることが多いと思うけど、火のついた炭をそのままにして風が吹いたりしようものならなかなか危険なことになりかねない。それに意気揚々とサイトについてまず見かけるのが散らかった炭ってのはうれしくないしね。

さて後処理だけど、基本的には火消し壺に炭を全て入れて鎮火するのをしばらく待つだけ。アルミの容器に入れられた炭はフタをされて酸素の供給が止まると、思ったより早く鎮火する。
これをこのまま持ち帰り、この消し炭を次回の火起こし使用したりもする。杉の枯葉の上にこの消し炭と小枝を乗せて着火すれば簡単に火が燃え広がる。
この方法だと前回分の薪を完全に使い切ってリサイクルになるし、火起こしも楽になるので非常にオススメ。

最後に

薪ってのは実に奥深く、人によってはこの木が最高!といった好みがあるらしい。僕は貰える材をありがたくいただくだけで木の種類を選ぶなんてとんでもないけど、そうやって木にこだわって薪を揃えて燃える時の香りや炎の色を楽しむのは、究極の焚き火の楽しみなのかな〜。