大好きな時間

キャンプはいつも楽しいけど…

キャンプをしている時はずーっと楽しい状態が続いているんだけど、毎回この刻を迎えるためにキャンプやってるって言っても過言じゃないなぁ〜と思う時間帯がある。
一つは夕暮れ時の空は暗くなりつつも西の方角にはギリギリ沈んだ太陽が見えるか見えないかの状態。俗に黄昏時とかトワイライトと言われる時間帯だ。

黄昏時

黄昏時前の夕焼けもよろしいね

1日の中でほんの数十分、そうそう長く続かないこの雰囲気を待ち焦がれ、愛おしいこの瞬間には何もせずただただぼーっと空を眺めていたい。だからこの時間を迎えるにあたって事前の準備が忙しい。

枯れた杉葉と庭木の小枝、そして前回の焚き火で使用した消し炭を用意して火を起こして焚き火の安定化を図る。複数のガソリンランタンを無呼吸で高速ポンピングして、火ダルマにすることなく、鮮やかに点灯させる。もちろんテーブルにはキャンドルやテーブルランプも用意しなければならない。そして最大のイベントである夕食も概ね終わらせて、まったりモードでその刻が来るのを待ち構える。

まさにこの刻こそ黄金だ!

この時ばかりは会話もほどほどに、ランタンの燃料を送り出す音を聞きつつ、じわじわと暗くなってくる空を眺めながらただぼーっとする。このぼーっとする時間こそ正義ですな。

もう一つは…

もう一つの大好きな時間は早朝だ。とはいっても日の出が終わって全体的に明るくなったばかりの時だ。秋冬の寒い時期なら靄が出たりして、なんだかすごく幻想的になることもある。春や初夏なら眩しい太陽がまだまだその威力を発揮する前の短い時間がよろしい。とはいえなぜか写真を撮ってもなかなかいいものにならない。あの空気感を写真に取り込む技術が僕にはない。

寝ぼけまなこながらにテントから飛び出して、ジャグからケトルに水を入れてバーナーに着火する。まずは何よりコーヒーだ。
寒けりゃ枯れた杉葉と小枝、前日の焚き火の消し炭を利用して小さな火を起こして暖をとる。本格的に寒い時にはツールームのリビングでストーブに火を入れて暖かくなるのを待つ。

この一連の行動って普段の生活では行うことのない、いわゆる非日常感が大好きなんじゃないかぁ。

散歩

コーヒーで目を覚ませたらまずは散歩だ。
キャンプの時には愛犬の柴犬も一緒なので朝夕の散歩は欠かせない。他のキャンパーに迷惑にならないように静かにキャンプ場内を歩いてみたり、キャンプ場の外に出て付近を1時間ほど散歩してみる。すると散歩の速度で眺める風景はキャンプ場に着くまでに車中から眺めた風景とは明らかに違うし、たまには面白い体験もできる。

春には付近に様々な山菜が芽を出して天ぷらにして食うか〜なんて思うし、初夏の辺り一面が黄緑色の新芽に覆われた田舎道はなんとも言われないよさがある。秋の紅葉シーズンに至ってはもはや言及する必要もないほど。

突然現れた茶色い小さな生き物に馬たちもガン見の早朝(笑

この画像は少し前のキャンプの時のものだけど、突然出会った馬と愛犬、妙に見つめ合って、こっちまでニタニタしてくるひととき。これも朝早くに知らない山の中を散歩するという、キャンプの醍醐味でもあり、大好きな時間。

最後に

キャンパーのみなさんもそれぞれ好きな時間があると思う。そしてその時間を迎えるために様々な準備をして待ち構えてるんだろうな。
そんな大好きな瞬間を迎えるためにキャンプしてるっていっても決して言い過ぎじゃないもんね。