ソロキャンプ

様々なカタチ

キャンプってアクティビティはとても寛容で、様々なスタイルで楽しむことができるよね。
最も一般的なファミリーキャンプ、カップルで秘密裏に行うのもありだし、大勢集まって複数のテントやタープを立ててキャンプギアの大見本市と巨大なビュッフェ状態のグループキャンプなど、キャンパーの数だけスタイルが存在するといっても過言じゃないと思う。

そして忘れてはいけないのが、ソロキャンプだ。

えーっ?

長いことキャンプをやっていると、ソロキャンプだって数あるキャンプのスタイルの一つと認識するし、普通のことと思ってる。しかし普段キャンプを行わない方々にとっては、「えーっ?一人でキャンプするの?」「一人でやって楽しいの?」ってことになるようだ。

先日そんな反応が返ってきてある意味びっくり、自分が麻痺してるのかな?と改めて思い直した(苦笑

何をしようか

何よりまずはテントとタープを設営するんだけど、全てが小さいから本当に短時間で全てが終わる。各ギアをセッティングするのも、数が少ないからあっという間に完了。

で、これから明日このキャンプ場をあとにするまで何をするかというと、基本何もしない。ただチェアに座ってぼけ〜っとしてる(笑

ぼけ〜

普段仕事でも椅子に座りっぱなしだけど、常に脳が動いている状態なので、ぬる〜く脳を溶ける寸前まで休ませる。僕は酒を飲まないので意識は覚醒しているものの、ただただ緑を眺めたり忙しく働いているアリを見たり。あるいは他のキャンパーがテントを立てている様を眺めたり。bluetoothスピーカーを持ち込んで小さな音で音楽聴いたり、たまーに本読んだり。本読むと脳を働かせるので、あまり読まないけどね(笑

ただひたすらにぼけ〜っとするのみ(笑

食事

夕方になると食事の準備だ。自分のためだけなので、ファンシーなものは必要ないし、適当なもので十分。とはいえスキレットで焼くちょっとだけ贅沢な肉はやはり最高だ。米を炊くこともせず、家で作ったおにぎりを持ち込んで焼きおにぎりを作る。

基本何を食べても屋外で食べると美味しく感じるので、手がかからないもので終始することが多いかなぁ。

独りが深まる

食事が終わるといよいよ焚き火が本格化する。いろいろなことが脳裏に浮かんで考えてみたり、何も考えずただただ炎を見つめたり。ここでも酒を飲まない僕はコーヒー淹れたり、緑茶を飲んだり(笑

そうしながら薪を一本また一本と焚べていくにつれて夜が大きくなり、孤独が深まっていく。

煤で黒く鍛えられていくケトルをただただ眺める夜

道具選び

基本的には現在手持ちのギアから必要なものを一人分だけ持っていく。
まずテントが小さい。そして一人分の最小限のギア。いつもならクルマから溢れんばかりの荷物になるのに、この時ばかりはあまりの少なさにかえって心配になるほど(笑

現在僕が持っているキャンプギアは、ソロ用のものは少ない。だからこそソロキャンプに適したミニマルなキャンプギアに大いなる憧れがある。

トランギア アルコールバーナー

キャプテンスタッグ カマド スマートグリル

アルコールバーナーと小さなグリルがあれば、お湯を沸かしたり簡単な調理、小さな焚き火もできる万能な組み合わせなんじゃないかなぁ。

あとこれだったら薪/炭火で調理から焚き火まで全てできそう。

ユニフレーム 薪グリル

さあ、帰ろう

行動の全ては自分のために、そして時間の全ても自分のために。
自らの身体を常に自然の外気に晒した状態だと、この当たり前のことがより重みを持つような気がして、ちょっと贅沢な気分になるよ。

日々の喧騒を忘れたくなって、独りになって、焚き火の炎を見つめる。そして、そのつかの間の独りの時間が人の温もりを恋しくさせてさせてくれて、また家に戻る。

やっぱいキャンプいいね。