自分の楽しみ方でキャンプしよう

最初はみんなビギナー

なんだか最近キャンプが流行っていて、なんだかおもしろそうだからやってみようよ!って流れでテントを買って楽しみでしょうがない。そのほかのギアも買ったり、家にあるものは代用してみたり、キャンプ場の予約もしなきゃと、今までやったことない体験にワクワクしながら当日を待つ。

ところがだ。初めてのテント設営はやたらと時間がかかってヘトヘト、自分も家族もなんだ不機嫌に。気を取り直してバーベキューだ!と意気込んでも、今度は炭に火がつかなくてみーんなお腹が空いて、イライラは絶頂に…

自宅であれだけ練習したガソリンランタンの点灯も、現地ではなぜか勝手が違うのか火だるまになってしまい、消火に大わらわ。

タープがシワだらけ?別に気にしなくていいよ、そんなこと(笑

初心者あるあるだけど、これって実際ありえることだよね?

いい思い出

それでもキャンプの回数を重ねていけば、全ての作業に徐々に慣れてくる。テントやタープの設営も短時間で、時には一人でやっても滞りなく進む腕前。面倒な炭の火起こしも焚き火だって楽しみな晩御飯の調理だって、あらゆる作業が滞りなく行えて、さらにその時間を楽しめる領域に達する。

こうなると初期のうまくいかないあれこれはいい思い出となる。焚き火にあたりながら「最初の頃はひどかったよねぇ〜」って昔話ができるようになればもうベテラン、十分すぎるほどキャンプを楽しんでいる証拠なんだと思う。

楽しさの尺度

もちろんこんな絵に描いたようなベテランになれなくたって、いわゆる「永遠の初心者」だって全然問題ないよ。張ったテントが曲がってシワが多くたって最低限の安全性が確保できていれば大丈夫だし、料理が少々失敗したってそれなりに食べられるものだったら全然OK。だって屋外でみんなでわいわいやって食べたら、それだけで十分うまいからね。このページの一番上の画像のように、昼間っからビール飲んで楽しいったらありゃしない(笑

インスタ映えするようなかっこういいサイトを設営できればそりゃ満足度も高いかもしれない。だけど「楽しい」って尺度はみんなそれぞれ違うものを持っているはずだし、独自だからこそキャンプってのは楽しく、さらに楽しさの幅が生まれるはず。

味噌汁

そういえば先日ソロキャンプをしている時、子供がまだ小さい4人家族がサイトにやってきた。
テントを一生懸命張っているのだがなかなかうまくいかない。たまに突風が吹いてテントが1mほど浮き上がって、見ているこっちもヒヤヒヤ。地面は大きなの砂利や石が混ざっているので、テント付属の頼りないハンマーでは細いアルミのペグは入っていかない。テントの形もなんだかイビツでシワだらけで、あまりテンションがかかっていない感じ。

散々迷ったのだが、おせっかいを承知でハンマーの貸し出しを申し出た。そしてテント全体を引っ張ってシワが出ないように試しに何本かペグを打って、こうするとテントの強度が出て安心との旨お伝えした。しばらくしてハンマーを返却してもらった時に彼らのテントを眺めると、初めてのテント設営とのことだったけど、なかなかいい感じに整っていた。

僕的にはたまに突風が吹くので安全確保のためと、ここで「テント張るの大変→キャンプ大変→キャンプから遠ざかる」って構図にならなければいいな、少しでもキャンプを楽しいと感じる余裕が残ってくれるといいなと願ったのが正直なところ。

その後、家族は近くで買ってきたアラカブ(カサゴ)の味噌汁を調理したようで、わざわざ僕のテントまで持ってきてくれた。それはそれはおいしく、こちらまでキャンプは楽しいって改めて思った次第。
あまりにうまそうで速攻で食べてしまい、写真撮るの忘れたんだよなぁ…

またどこかのキャンプ場であの家族に出会えたら最高だな〜。

最後に

もし何らかの理由でキャンプから遠ざかっているのであれば、もう一度やってみようよ。できないのも知らないのも、経験が浅ければそれは当然。悲観することも恥ずかしいこともないよ。

訳わからずマヨネーズを誇示したくなるほどキャンプは楽しい(笑

キャンプって自分のスタイルで楽しめればいいのであって、守るべきルールさえ守っていれば、どんな楽しみ方でもいいと思う。むしろそれだから際限ない楽しみが待ち構えてくれてると思うと、改めてワクワクするよね。