レビュー:尾上製作所(ONOE)のピザオーブンでピザを焼いてみた

キャンプ飯について考えてみた

キャンプの最大の楽しみの一つである食事、特に晩御飯のことを考えていると、まぁワクワクしますな。テントの横のオープンエアでの食事はどんなものでもうまい。

オーソドックスなバーベキューや焼肉は最高だし、ダッチオーブンを使ったローストや鍋物、もちろん白米も最高だ。基本何を食べてもうまいのだが、キャンプを繰り返してくると、これまで行ったことない調理法を試したくなる。

そこで今回大好きなピザをキャンプで食べようと思い立った次第。

スキレットでの代用は?

そう、大きめのスキレットとリッド(蓋)があればピザを焼くことは可能だ。スキレットにピザを入れ、蓋を閉め、下から加熱する。さらに蓋に炭を載せれば一気に両面に火が入る。

とはいえ蓋を閉めると水分が抜けにくくなるはずだ。ということは余分な水分が抜けた、あのカリッとした周辺部分が楽しめない気がする…

ということで買ってしまいました、ピザオーブン…(笑

尾上製作所(ONOE)コンパクトピザオーブン

このピザオーブンはバーベキューコンロや焚き火台にセットして、炭火で焼き上げるもので、コンパクトながらピザストーンが付属しているので、なかなかいい感じのピザが焼き上がる。しかも温度計が付属しているので、適温が一発でわかるのもうれしいね。

炭火をセットする

まずはユニフレームのファイアグリル上で炭の火起こしを行う。炭の種類やピザの枚数にもよるけれど、あまり炭の量をケチらず多めに火起こしした方がいいかも。

火がついたら、炭を両端に均等に分ける。真ん中には何もない状態だ。この状態にするには二つの理由がある。

一つは中央にあるピザストーンの下に炭をおくと高温になり、ピザの裏面があっという間に焦げてしまうから。そしてもう一つはピザストーンの両脇から熱をオーブン内に効率的に取り入れて、確実にピザの上面を焼くためだ。

オーブン内の温度と設置法

適温は150℃〜200℃ということなので、しばし待つ。

ユニフレームのファイアグリルにこのピザオーブンをセットする場合、同じユニフレームからリリースされているヘビーロストルを使用するのだが、火力によって2種類のセッティングが可能だ。

ファイアグリルの脚の上部にある折りたたみ式のツメの上にヘビーロストルを乗せてピザオーブンを設置する方法が一つ目。

二つ目は炉(四角いトレイ)の上に直接ヘビーロストルを乗せる方法だ。

一つ目の方法は炭からオーブンまでの距離がそれなりにあるので、寒くなく風が少ない時期にや温度をあまりあげたくない時の設置法。二つ目は炭とオーブンの距離が近いので、オーブン内温度が上がりやすい。

焼く前に

注意する点として、焼くピザそのものの温度がある。

その場でピザ生地を作ったり、自宅から持ち込んでいる場合は問題ないはずだが、冷蔵や冷凍ピザを持ち込んできている場合は、早くからクーラーボックスから取り出して常温に近い状態にする必要がある。高温になっているピザストーンにカチカチに凍っている冷凍ピザを入れると、その温度差でピザストーンが割れる可能性があるとのこと。

ピザは一旦常温にしてから焼こう!

焼いてみる

持ち込んだ冷蔵ピザに玉ねぎやチーズを追加する。そして付属のピザピールに滑りをよくするコーンミールをふりかけてピザを乗せる。そしてピザにも若干コーンミールをふりかける。これが焼けると香ばしくなってうまさアップだ!

中を覗ける耐熱ガラスのおかげで扉を開けずして中を確認できるのだが、ちょっと扉をあけて見ると…

わかりにくいけれど、耳の部分に焦げが入ってきて、チーズも溶けている!もうすぐ焼き上がりだ!

焼き上がり

10分ほど焼いただろうか?なにやらすごくいい感じに焼き上がりました〜!

ピザカッターを転がすと、外側の耳の部分はカリッカリッとうれしくなる音をたててくれた!もうこの音聞いただけで大成功ですな(笑

コーンミールの粒は香ばしく、トローっと糸引くチーズは麗しく、屋外で食べるにはなんとも贅沢な一品となった!

実際に使用してみて

このピザオーブン、その名前にもあるようにそれほど大きなものではない。ピザストーンの幅が25cmなので、それ以上の大きなピザを焼くことは厳しいはずだ。

あと一度扉を開けてピザを入れるとそれなりに温度が下がるので、連続して何枚も焼く場合は途中で炭の追加が必要になる可能性もある。なのでなるべく多くの炭を火起こしして十分な火力を保持しつつ、オーブンの設置位置で温度を調節するのがいいかもしれない。

あるいは別に炭をおこしておいて、必要に応じて追加していくスタイルが好ましいのかもしれない

最後に

言って食べる直前までそれほど期待もせずに使ってみたが、実際にはその焼き上がりにびっくり!正直なめてました(苦笑

というのもオーブン本体にピザストーン、温度計、ピザピールと全てセットで3,000円台(2019年6月17日現在)というお手軽価格を考えると、まあそれなりだろうと思っていたのが、いい意味で裏切られた。

専用品ってやはり侮れないなぁと思うことしきり。

いつもと違うメニューを試してめたいキャンパーのみなさん、ぜひお試しください!