キャンプの準備:来年・再来年の焚き火に向けて薪作り

台風と大雨

先日の台風と大雨の影響だろうか、管理をお手伝いさせていただいている里山の直径20〜25cmほどあるクヌギの木が数本倒れていた。植林された杉ならマウンテンバイクのコースを造成する際に使用するのだけれど、クヌギとなると勿体ないな〜と思い薪にすることにした。

上の写真のように地面に横たわった丸太を、長さ30〜40cmほどに切り分けて行くこの工程は「玉切り」と呼ばれている。

玉切り

通常であればチェーンソーを使ってビューンと玉切りして行くのだけれど、今回は運悪くチェーンソーが使えない。なのでノコギリを使って自らの手を動かして切ることに。とはいえクヌギって木は非常に密で硬い。20〜25cmの直径のものだと、結構時間がかかってしまう。

そこで秘密兵器。

刃渡り50cmのおばけノコギリ(笑
こいつを使ってまずは必死に玉切りを行なった。

運搬

森の中で玉切りしたクヌギを一輪車に積んで休憩場まで運んで行くのだが、先日の大雨で地面には至る所で大きな穴がほげていたり崩落していたりで、距離にしたらほんの数百メートルがとんでもなく遠く感じる。

前述のようにクヌギは非常に硬く詰まった木で、びっくりするほど重い。しかもこのルートは高低差が大きく、しかも雨の影響で大きな石があちこちに転がっているので、ことあるごとに一輪車がひっくり返えってばかり…

この暑さも手伝ってツライねぇ〜(笑

割り

次に玉切りしたクヌギを斧を使って割っていく。

普段はこの割りの工程は自宅で行うのだが、今回は現場でやってみようと思い、斧を持参して来た。しかしあれだ、五十肩で斧を高く振りかぶれないので、斧の自重を十分活かしきれていないような気がして、なんだかちと悔しい(笑

玉切りされた木は速やかに割る作業を行うようにしている。というのも木から水分が抜けてしまうとびっくりするほど硬くなるからだ。斧みたいに重くて鋭利な武器が途端に役に立たなく感じてしまうほど、刃が入っていかなくなる。

今回割ったクヌギ、割った瞬間から木の素晴らしくいい香りがしてきて、多くの水分を含んでいることが目視できるほどしっとりしている。

さて乾燥させよう

この一輪車いっぱいのクヌギの薪を車まで運んで持ち帰り、自宅の庭で乾燥させる。木の密度が高く水分が多いので、少なくとも1年半は乾燥させないといけないな。そう、この薪割りは早くて来年冬か、でなければ再来年春のキャンプに向けての準備だ。キャンプの準備の中でも最もスパンが長い準備だな。

最後に

キャンプで使う薪を自分で準備できるって特殊な状況もあるせいか、焚き火が好きで好きでたまらない。実際にこの薪をキャンプ場に持参して焚き火台で立ち上がる炎にくべるとき、尋常じゃない暑さの中薪割りしたことを思い出すんだろうな。

薪に限らずDIYしたギアをキャンプサイトで使用すると、満足感は高まるねぇ。

やっぱりキャンプは楽しい。