OD缶
少し前までガス系燃料はCB缶(家庭用のカセットボンベ)に統一していて、価格的に安く、しかもいざとなったらコンビニでも手に入る利便性が気に入っていた。ところが長い間夢見ていたプリムスのランタンを現代的に再現すべくOD缶を使用するコールマンのルミエールを使い始めた。
缶のデザイン
ここでひとつ気になるのは缶のデザインだ。取り扱いに注意が必要な商品なので、様々な注意事項が記されているのだが、僕的にはキャンプギアから極力文字を排除したい。緑を眺めながらぼーっとしたいので、すぐに頭に入ってくるダイレクトなメッセージは必要ない。
やはり同じことを考えているキャンパーは多いようで、OD缶にかぶせるカバーというのは様々なものがリリースされている。布や皮を素材にしたものが多く、中には木製や金属製もあるね。
さらには手編みのものや縫製したもの、皮を使用したDIYなどみなさんそれぞれ工夫してしるようだね。
さてどうしようか
僕は編み物はできないし、布を縫い合わせて格好いいものを作る自信もない。皮を使用したキットも売られているけど、それだと自らデザインする余地が残されていない。ということで、禁断のあの手を使います。
缶に直接デザインを施す。
スプレーして好みの色に塗って、ちょっとしたデザインを加えてみようと思う。
スプレーしてみる
必要なものは以下の通り
- ラッカースプレー(好みの色)
- プライマー(下地剤)
- クリア(今回はつや消しを使用)
- サンドペーパー(200番、400番)
- マスキングテープ
- シンナーかブレーキクリーナー
- 古新聞
大体こんなところ。
油性のスプレーを使用するので、匂いがきついです。必ず屋外で作業してくださいね。
印刷を剥ぐ
まずは現状の印刷されたインクを剥ぐ。この上に直接スプレーしてもすぐ剥がれてしまうので、表面の光沢がなくなるまでヤスリをかける。最初は粗め(200番)で光沢を剥ぎ取り、その後400番で表面を滑らかに。全てを剥ぎ取る必要はないと思います。
マスキング
缶の上部と下部の銀色の部分をマスキングテープを使用して塞ぎます。
プライマー
プライマーを吹き付けて、下地を作る。薄く吹き付けルことを繰り返して、最終的に真っ白になるまで吹き付ける。これを吹き付けておくと、その後に塗る色と塗装面の密着性を高める役割がある。そんなの持ってない、面倒ということであればこの工程は飛ばしても大丈夫。
色1
今回は2色の色を使用するので、まずは薄い色を吹き付ける。一気に分厚く吹き付けることはせず、薄く塗っては休んでを5〜6回ほど繰り返して仕上げていくと液だれせずにいい仕上がりに。
白いプライマーの上からオフホワイトのスプレーだから、違いがわかりにくいね(笑
マスキング
すでに塗った色1を残したい場所にマスキングテープを貼って行く。今回は簡単なデザインでマスキングテープを貼るだけ!しかし失敗したのは古いマスキングテープを使用したこと。テープのエッジに溶けた糊が付いていて、これによりラインが若干デコボコしてしまった…
もし文字を入れたい場合は切り文字シールを貼るといい感じになるんじゃないかな〜
色2
色1同様、薄く吹き付けては休みを繰り返していく。
マスキングを剥がす
色1を残すために貼ったマスキングを剥がすと、先に吹き付けた色1が出てきてデザインの全貌が現れる。なかなかいい感じですな(笑
もし色1と色2の境目に段差がある場合、1000番くらいの目の細かいサンドペーパーで整えるといい感じになるよ。
上下のマスキングはまだ剥がさないように!
クリア
せっかく吹き付けた色を少しでも長持ちさせるべく、クリアを吹き付けます。今回はつや消しを選択しました。
色を吹き付ける時同様に、少しづつ時間をかけて吹き付けていくと液だれせずにキレイに仕上がりますよ。
完成
上下のマスキングを剥がして完成!
オフホワイトのラインがちょっと太すぎたかな?という思いはあったものの、なかなかいい感じ。
オリジナル
他とは被らないデザインと、OD缶が持つキレイな肩のシェイプをそのままにするという狙いは十分達成できた。幸い使用するのがガス使用量の少ないルミエールだから、しばらくは使えるだろう。
デザインも様々な可能性があるだろうから、これからも試してみよう。
要望
テンマクデザインがリリースしているカートリッジジャケット。
これの仕上げをしていない廉価タイプのものがあればいいのになぁ。そんなのがあればOD缶に直接色を塗る必要はなく、ジャケットに色を塗って被せればいいし、何度でも塗り直しできそう。
お願いです!販売してください!
スプレーじゃなくてもペイントマーカーみたいなもので気軽に色を塗ってデザインできるから、小さい子供向けにもなると思うんだけどなぁ(笑