ランタン

自然は暗い

キャンプサイトでは夜間は基本真っ暗。
たまにキャンプ場で見かける初心者と思われる方達によく見られるのが、テント内もその周りも暗い。圧倒的に光量不足だ。
焚き火をしても十分な明るさとは言い難いし、焚き火用のトングをどこに置いたかわからなくなるほどキャンプ場の夜は暗い。これぐらいあれば大丈夫だろう見積もったものでは、往往にして十分ではないことが多い。灯りがどれだけ大切なものか思い知るほど自然は暗い。
そこでもっと光を!ってことでキャンプで定番の灯り、そしてキャンプギアの象徴の一つであろうランタンの登場と相成るわけだ。

点灯は大切な儀式?

最近のランタンはLEDのモノも多い。
便利で楽だしメンテナスの必要はないし、電池交換かUSBで充電すれば繰り返し使える。サイズもそれほど大きくなく、灯火にあたり手間のかかる準備もいらず、スイッチを押すだけ。
キャンプってあれこれやることが多い場合もあるから、特にファミリーキャンプなんかだと重宝するはず。

ただ僕的にはそれだと家で電灯をつけるプロセスと同じでなので、灯りをつけるにも非日常感も味わいたくてガソリンランタンを愛用してる。
無呼吸で高速ポンピングをするも、たまーに燃料が漏れて着火に失敗、火だるまになることがあっても、まあそれもご愛嬌。
無事に点火して、持ち込んだ2台のランタンからステレオで「シュゴーーー」って音を奏でてくれると、思わずこっちもにこ〜って笑顔になる。
点灯の儀式が終わり、なんとも言えないホッとする気分になるのと同時に雰囲気が一気に高まってくる。
安定した柔らかくも明るい光が燈されると、キャンプ夜の部の始まり。

物欲を刺激

現在所有しているガソリンランタンは全てコールマンで1950年代の200Aと228E、60年代の220E、70年代の335の4台。
200Aと220Eは赤、228Eと335は緑。
200Aと228Eはアメリカ製でローカルのショップで入手、220Eと335はカナダ製でe-bay経由でカナダから。

これらランタンって、当然ながら物欲や所有欲を刺激しまくる逸品だと思う。
無駄を削ぎ落とした機能美とそのデザイン。個体によってクセがあり、扱い方を変えないといけないところも愛着がわくね。様々な種類があってみんなの好みに応じて選ぶことができるし、手間をかければそれに応えてくれるかわいさ。

ポンプノブの動きが悪ければリュブリカントをさせばスムーズに動くようになるし、煤で黒くなったブラスのパーツは磨けばピカピカになるし、安定しない灯りもジェネレーターを交換すれば直る場合もある。ちょっと面倒だけど、タンクのサビ取りもなんとかなる。誰にだってできる簡単な手入れで長く使えるし、構造が比較的簡単なので自分でメンテや修理ができるのがコールマンのガソリンランタンの美点。

1950年代の200Aと228E、60年以上前にこれらを新品で購入した人が燈した灯りは現在僕が燈した灯りと全く同じものと考えると感慨深く、なにやらロマンがあるなぁ〜と浸ってしまう(笑
そしてもちろん物欲は止まらず、あとはブラウンの275はいいなぁと常々思っている(笑

ちなみに

ペトロマックス hk500

現在新品で購入できるもので最高に格好よいランタンはペトロマックス hk500かなぁ。
なにやらメカメカしいし、スチームパンクっぽい。ゴールドやクロームの筐体も艶かしい。しかも燃料はホワイトガソリンではなくて灯油なので、メンテナンスもより大変だし点火も手間がかかる。でもそれをいとも簡単に点火できるキャンパーは間違いなくイカしております(笑

コールマン ランタン 286A

コールマンのワンマントルランタンの286Aは、入門機にしてずっと使い続けることができる安心の製品だと思う。
これでガソリンランタンの基礎を学んでから、ビンテージに手を出すってのはいい流れなのではないかな。どうせランタン1台じゃ足りないしね。

テントファクトリー ランタン クラシック LED

LEDランタンではテントファクトリー ランタン クラシック LEDが妙に雰囲気があって楽しいかもね。そのクラシカルな見た目はLEDであることを忘れさせてくれるし、格好いいサイト作りに一役買ってくれるかも。

最後に

液体燃料系のランタンはメンテナンスや修理を継続すれば、一生使えるかもしれないキャンプギア。
そんな好みの一品に出会えると最高だね。