新しいギア:ランタン:コールマン242C

ランタン

また手を出してしまった。
物欲系キャンパーたちのブログを読んでは「あ〜あ、また買ってる。我慢できないよねぇ〜(笑」などとこちらも買った気分になって微笑んでいるのだが、結局のところ僕も似たようなところがある。それの最たるものが自転車(ロードバイクとMTB)とキャンプギア。特にランタンは機械的な側面と実用的なところ、そして若干のロマンという部分がそそられているんではないかな。

遍歴

左から220E、335、228E、200A

4台のランタンを所持している。全てコールマンのガソリンランタンで1950年代の200Aと228E、60年代の220E、70年代の335の4台。2台はe-bay経由でアメリカやカナダから、あとの2台はローカルのアメリカンアンティークのショップから購入した。一気に4台を使用することはそうそうないから、その度ごとに2〜3台ほど選んでサイトで使用している。

出会い

ある日、上記のローカルショップがインスタで画像をアップしていた。アメリカから買い付けてきた様々なランタン。シアーズのアボカドやコールマンの200Aのバーガンディや275…そして2台の242Cは1949年製。

70年近くたっているとは思えないほど美しく光るクロームメッキされたタンク

コールマンの242は人気の200Aの前身モデルでサイズほんの少し小さく、クロームの燃料タンクが特徴的なモデル。以前からこのクロームのタンクに魅せられていいなぁ〜なんて思い続けていたが、ここ数年は特別探すことはせずに平静を保っていた。

とはいえ知り合いのショップに入荷したとなると、ひとまず見にいくよね。買うかどうかは別にして(笑

ご対面

家具、照明器具や雑貨、日用品などが広い店内にぎっしり並べられているショップには、開店前から10名ほどが並んでいた。というのも今日が今回の仕入れられた商品の初のお目見えだからだ。11時にショップがオープンし、幸い他のお客さんたちの目的はランタンではなかったようで、僕一人で全てのランタンを食い入るようにチェックする。

あ〜やはりバーガンディーはいいね〜!しかも手作りの木製ケース付き!コールマンOEMのシアーズの黄緑のランタンもいいなぁ。そして本命の242Cである。

観察

ますは2台の外観を舐めるように観察する。トップの緑のホーローにサビは出ているものの、なんら気にならないレベル。タンクのクロームは美しく輝き、凹みもない。ホヤは最近のものに変えられているけど、これはしょうがない。ここまでは2台ともほぼ互角。

次にホヤの中の燃焼機構に目をやると大きな違いがあった。1台はそれなりの使用感と古さを感じたが、もう1台はなにやらやたらとキレイ。後者はキレイにメンテされたのか各パーツを新しいものに交換されたのか。そしてポンピングしてみる。前者はチェックバルブにかかるエアの感触がなく、空気が漏れている感じだが、内部がキレイな後者はがっつりポンピングできる。確実に空気を圧縮できている。ポンピング後にタンクに耳を当ててみてもシューッという漏れているような音は全く聞こえない。実際は漏れているかもしれないけど、まぁ儀式的なチェックですな(笑

そして忘れてはならないのが懐中電灯。タンクキャップを開けてタンク内をチェックする。鉄ではなくブラスだからサビはないだろうけど、燃料が内部で腐っていることも考えられるから、ホワイトガゾリンの香りを嗅ぎながら念入りにチェック。問題なし…

あ〜あ、買わない理由がないや(笑

as is

このショップではランタンは修理を行ったりはせずにas is、すなわちアメリカから買い付けてきたそのままのコンディションで販売を行っている。だからびっくりするほどの価格で販売している。要は市場価格よりもずいぶんと安い価格。

今回の242Cに関しては、付属していたマントルを空焼きして燃料入れたらすぐ使えるなと確信したのでお持ち帰りした。いつも魅力的な価格でご提供いただき、ありがとうございます(笑

点灯

布に包んで慎重に持ち帰り、早速燃料を入れてみる。のだが、この242は燃料キャップがすごく小さく、当然給油口も小さい。カナダ製の黄色いプラスチック製のコールマンの漏斗がうまく入らのかったのか、テーブルの上に燃料が…

深呼吸して一旦落ち着く。慎重に燃料を再び注ぎ入れて、キャップをしっかりと閉める。すでに装着されていた新品マントルを空焼きしてから、いざポンピング。ポンピングの時に発生するあの独特の空気が圧縮される音を聞きながら、ステムを一押しするたびに笑顔が大きくなっていたんじゃないかな。

70年前の灯りがともった瞬間!

クリーニングチップを数回回転させて下を向くようにセット、メインバルブを1/4ほど開けて柄の長いライターで点火!お〜一発で点灯、10分ほど放置したけど息継ぎやちらつきもなく良好な状態。200Aに比べると少し暗く感じるけどこんなもんなのかな?初めて見るからよくわからない(笑

マントルは200Aと同様のものを使用となっているから、CP値(キャンドルパワー:ろうそく何本分の明るかさを表す単位)は大きくは違わないと思うのだが、実際のところはどうなんだろう。

最後に

多くのキャンパーが特にのめり込んでいるギアの一つであるランタン。
みなさんはどんなランタンをお使いかなぁ。なんにしてもメンテ・修理して大切に使っていきましょう。

そして散財しすぎに注意しましょうね、お互いに(笑