レビュー:TARAS BOULBA(タラスブルバ)のTBハンマーをスノーピークのペグハンマー PRO.Cと比べてみる

テントの設営に時間がかかる?

普段ツールームテント(スノーピーク トルテュPro.)を使用しているのだが、設営に慣れていているとはいえ、やはりそれなりに時間がかかる。

そこで時間短縮のためにハンマー2本あれば、ペグ打ちの時間が半分になるよね?と思いそれまで持っていたスノーピークのペグハンマーに加えて、日曜大工で使用している金槌を使用していた。

いくつかの理由で早くペグ専用ハンマーがもう一本欲しいなと思っている時、知ったのがTARAS BOULBA(タラスブルバ)の復活だ。

TARAS BOULBA(タラスブルバ)

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1976年に国産スポーツメイカーのアシックスが立ち上げたアウトドアブランドで、2013年にはラインアップから消えてしまった。そして僕らキャンパーもよくお世話になるスポーツオーソリティのプライベートブランドとして見事復活を果たした。

そんなTARAS BOULBAの2019年の商品群を見てみると、なかなかの本気度が伺えるモノばかりで、カタログを見ると勝手に物欲センサーが働いてしまう!

その中でピン!ときたのが今回購入したTBハンマーだ。

TBハンマー

レビュー:TARAS BOULBA(タラスブルバ)のTBハンマーをスノーピークのペグハンマー PRO.Cと比べてみる

ぱっと見で他メイカーのペグハンマーと一線を画す点が2つ。前者はハンドルの天然木の色。もう一つは鈍く光るクロームのヘッドだ。

ハンドル

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握りやすく手にフィットする形状に整えられたハンドルに使用されている木材は、野球のバットなどにも使用される強度と耐久性を併せ持った天然木、ホワイトアッシュが使用されている。

名前の通りホワイトとあることから、このダークブラウンは着色されたものだろうが、個人的にはかなり気に入っている。ただ、今後使用にあたって色が剥げてくるようなことがなければよいが…

ヘッド

ヘッドは無塗装。素材はステンレスだから、塗る必要がない。加えて側面やペグ抜きのあたりのデザインもいい感じ。こういったデザインが施されて無塗装のヘッドを持つペグハンマーは、他では見当たらない。

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当初鍛造のペグを打つものだからヘッドは鍛造ステンレスなのかな?と思っていたけれど、こういったデザインが施されているということは鋳物だろうか?

いや、待て。スノーピークのソリッドステークも鍛造だけど刻印が入っているな。となるとこのTBハンマーのヘッドもやはり鍛造?強度を考えると鍛造だよね?

ん〜よくわからん。詳しい方おられたらご教授ください!

スノーピークのペグハンマー PRO.Cと比べてみる

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それではすでに所有、ここ数年使用してきているスノーピークのペグハンマーPRO.CとタラスブルバのTBハンマーを比べてみましょう。

タラスブルバ TBハンマースノーピーク ペグハンマー PRO.C
サイズφ35×130×330mmφ35×120×290mm
総重量715g670g
素材ヘッド:ステンレス鋼
柄:ホワイトアッシュ
ヘッド:銅、スチール(黒電着塗装)
柄:かしの木

サイズ

ペグハンマーPRO.Cの長さ290mmに比べてTBハンマーは330mm長い。ヘッドの幅も130mmとペグハンマーPRO.Cのそれより10mm長く、全体的に一回り大きい。

重量

オフィシャルの重量はTBハンマーが715g、ペグハンマーが670gと発表されている。果たして実物はというと、730gに対して690gと発表されているものよりも重い。

ただ実際にペグを打ちつける形で持った感じだと、ペグハンマーPRO.Cの方が重く感じる。重量的にはTBハンマーの方が重たいのだが、これはヘッドとハンドル(柄)の重量配分とハンドルの長さに由来するものなのかもしれない。本当に微妙な差なんだけれど。

ヘッド

ペグハンマーPRO.Cのそれと比べると一回り大きいTBハンマーのヘッド部分は、クロームっぽく光るステンレス鋼でできている。機能的にもペグを打ちつける、ペグを引っ掛けるカギ部分、ペグを通す穴と全く同じことができる。ただTBハンマーは栓抜きにもなる!!

固定方法

ヘッドをハンドル(柄)に固定する方法は全くアプローチが異なる。

まず両者ともヘッドの真ん中に穴を開けて中空のピンを木製のハンドルを貫通させている。

ペグハンマーPRO.Cは別パーツである金属製のT字のプレート2枚を使用、そのプレートにリベットを打ってハンドルと固定しているのに対し、TBハンマーはダイレクトにヘッドにリベットを打ってハンドルに固定している。

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ヘッドとハンドルの隙間にプレートを挟み込んで、そのプレートをハンドルに固定している

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ヘッドと一体化したミミにリベットでハンドルに固定している

ヘッドにはペグを打つ大きな衝撃がかかるので、それによってリベットを打っている部分に損傷や破損が考えられることを考慮すると、ペグハンマーPRO.Cの方が安全かなとも思うけど、あくまで個人的な意見。鍛造であればそう簡単には破損しないと思うけど…

ハンドル(柄)

素材と色以外に違う点と言えば、やはりそのサイズと形だね。

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ペグハンマーPRO.Cのハンドルの持ち手の部分は横長の六角形で、なかなか手にフィットするよく考えられた形だ。一方のTBハンマーの方は薪割り斧のように軽く湾曲し、先端部分が太くなっているとともに、直径もかなり太い。

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手が大きい僕としてはペグハンマーPRO.Cのハンドルはやや細く感じるが、TBハンマーの方はかなりしっくりくる。ハンドルが湾曲している部分は細くなっているので、手が小さいユーザーはそこを持つとフィット感が得られるのでは。

ストラップ

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ペグハンマーPRO.Cのストラップはかなり分厚く固めの素材で、いかにも頑丈そう。一方のTBハンマーは黒いサテンのような生地で柔らかく。ただしハンドルの先端部分を握ろうとしても、ストラップが短くて阻まれる。

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そうそう、TBハンマーのストラップは別売りで革製のものもある。ちょっと欲しい(笑

固定方法

ストラップの固定方法もそれぞれ異なったアプーチがなされている。

ペグハンマーPRO.Cの方はハンドルに固定されているのに対し、TBハンマーはヘッドに固定されている。もしハンドルが折れたりした場合、前者のヘッドは飛んで行き、後者のヘッドは手元に残る。

これも個人的な意見だけどヘッドに固定されていた方が安心かな?

使用感

ペグハンマーPRO.Cは交換式のパーツが柔らかい金属である銅ということで、手にかかる衝撃を和らげると言われている。

手にかかる衝撃は単にヘッドの素材だけではなく、ハンドルの木の種類のよっても変わってくるだろうからね。

最後に

たかがハンマーでも注意深く観察するとかなりの相違点がある。それぞれのメイカーのアプローチや考え方も感じられて、かなり楽しめた。

よくキャンプ始めたら、まずペグとハンマーを揃えた方がいいと言われるが、仕事効率とストレス低減のことを考えると本当にその通りだと思う。専用品って改めてすごいと思うよ!

みなさんはどんなハンマーを使ってキャンプを楽しんでますか?