物欲:ZANE ARTS / ゼインアーツのテント、PS-003 / ZEKU-M(ゼクーM)がかっこうよすぎる!

次期テントはモノポールテント!

そんな思いから数あるモノポールテントよりターゲットを絞ってきているところに、新しいメイカーのテントが発表された。確認してみるとどうやら国産。その新進気鋭の国産テントメーカーの名はZANE ARTS / ゼインアーツ。

実際にそのテントの画像を見てみると、一瞬で心を奪われました。
その時の気持ちは…

あちゃ〜突然新入りきたと思ったらいきなり本命〜?(笑

ZANE ARTS / ゼインアーツとは?

2018年11月30日にウェブサイトが立ち上がっているので、でき立てホヤホヤのテントメイカーのよう。

【ZANE ARTS / ゼインアーツ】は北アルプスの玄関口「長野県松本市」で生まれたアウトドアブランドです。

歩き出したばかりのブランドですが、身の丈にあった事を一つずつ積み上げ、いい製品、いいブランド、いい会社をつくってまいりますので、よろしくお願いします。

Facebookやインスタを見ても、薄い幕を立てて閉じられた空間を作るために様々な試行錯誤をしながら、真剣に対峙している姿勢が確認でき、それだけでも惹きつけられる!に加えて実際に出来上がった製品はこれまで見たことないスタイルにデザインされていて、テントというもののデザインの可能性を一段引き上げた感がある。

記念すべき第一弾となる4アイテムは、それぞれに機能を追求し、ご使用される方をしっかりとサポートする事はもちろん、製品を藝術の域まで高められるよう、時間をかけて丁寧に設計いたしました。

「機能美」とは、機能を追求した先にある造形の美しさを意味していますが、ZANE ARTS のモノづくりはそれとは違い、機能性と藝術性を同時に高次元で考えていく手法を取っています。
アウトドア愛好家を機能でサポートするだけでは無く、大自然の中で違和感なく存在する藝術性をもって「自然」と「人」との一体感を生み出したいと考えているからです。

さらに注目したいのはギアとしての機能性だけではなく、藝術性をも念頭にデザインされているということ!「芸」じゃないよ!「藝」!(笑

はぁ〜訴えかけるねぇ〜(笑

ラインアップ

まずは4つのアイテムが発表されていて、2種類のモノポールシェルター、ツールームテント、タープとなっている。

  • PS-003 / ZEKU-M(MIDDLE SIZE ONE POLE SHELTER)
  • PS-011 / GIGI-1(SMALL SIZE ONE POLE SHELTER)
  • DT-004 / ROGA-4(COMPACT TWO ROOM TENT)
  • TP-003 / GEU(ALL WEATHER FOUR WING TARP)

これらの商品群は2019年4月に発売予定なんだとか。

その中で特に気になったモノポールシェルター、PS-003 / ZEKU-M(ゼクーM)がかっこうよすぎる(笑

PS-003 / ZEKU-M(ゼクーM)

出典:ZANE ARTS

なにこのモノポールシェルター?!

フロアが六角形になる六角錐が基本の形。そこにAフレームを加えているのはローベンスのクロンダイクやノルディスクのアスガルドも同様だけれど、これらは1本の大きめのAフレームを使用してスペースの拡充と雨の時でも幕内に降り込まない工夫がされている。

ところがこのゼクーはなんと3本ものAフレームを使用することで3カ所の出入り口・窓を作り出し、なおかつこれまで見たことないような立体感のある形を作り出している。

さらにAフレームが入っていない幕の下部三カ所をベンチレーターにすべく、ガイロープでテンションをかけて引っぱり、大きな三角形の立体構造としつつ、室内の拡充も兼ねている。

結果このように今まで見たことのない複雑な形状と面構造を持った、個人的には最高にかっこうよく、センスのあるモノポールシェルターになっているなぁ。

出典:ZANE ARTS

デザインだけではないこだわり

見た目はもちろんのこと、細かいディディールにも気配りされていて、物欲がさらに駆り立てられていく(笑

パネル1面をフルオープン

出典:ZANE ARTS

通常のモノポールテントでもここまで大きな開口部を持つものは少ないと思う。Aフレームによって開けられた出入り口と共に大きな開放感と風通りが約束され、暑い時期が苦手なモノポールテントの弱点を補っている感じ。

この開口部、画像を見ると片側にジッパーがついていて、幕を丸め込んで開口部を作り出しているよう。できれば両サイドジッパーがついていて、それを外すと2本のポールで簡易的なタープになるとおもしろいなぁと思った。

簡単な設営

見た目は複雑な形状をしていても基本はモノポールテント、設営は簡単とのこと。とはいえ3本のAフレームを設置するので僅かながら時間を要するかな?

出典:ZANE ARTS

  1. 六角形のフロア部分のうちビルディングテープが付けられた4コーナーをペグダウン
  2. センターポールを設置して自立
  3. フロア部分の残りの2コーナーをペグダウンし、エクステンションフレーム(Aフレーム)の設置
  4. ガイロープをペグダウン

といった手順で設営完了なのかな。

トライアングルハンガー

出典:ZANE ARTS

センターポール上部からハンガーテープが3本取り付けられている。それぞれ上部からボトムにかけて3カ所のハンギングポイントがあり、その時の好みや状況に応じてランタンをかける位置を変更できる。

センターポールに取り付ける金属製のハンガーは見るけれど、こういったソフトな素材で構成されたものって珍しい気がする。かさばらないし重量も押さえられるし、機能的に問題なければよいソリューションだね。

リビングシート

出典:ZANE ARTS

専用のシートがオプションではなく、最初から付属しているのはうれしいね。

このシート、六角形の床にも関わらず、五角形なんだとか。上の画像のように完全に床を覆わないようにして、靴置き場として活用できるようになっている。

とはいえ冬場は地面むき出しだと幕内は寒くなることが多いので、シートは六角形で1コーナーからセンターに向かってジッパーが仕込んであって、昼間は開けて靴置き場として、就寝時はジッパーを閉めて底冷え防止なんてのもありな気がするなぁ。

幕の素材にはすごくこだわっているようで、より軽くしかも引っぱり強度が高いものが採用されている。現状2種類の厚さのポリエステルリップが今回の製品群で使用されている。

ファブリックにはポリエステルリップストップを採用。表面にシリコーン、裏面にポリウレタン(PU)を加工する事で、高いレベルの引裂強度と防水性能を実現しました。表面のシリコーン加工は、一般的に使用されるフッ素加工と異なり、生地に浸透する事で引裂強度を格段に高める効果があり、その結果、通常のテント・シェルター・タープに使用される素材よりも薄く軽い生地を選択でき、軽量で高強度の製品に仕上げる事が可能となりました。
耐水圧は、50D、75D共に1,500mmに留め、耐水圧(ポリウレタン)加工時の熱による生地劣化を抑え、引裂強度を維持しています。

加工おもて/うら ファブリック 該当製品 引裂強度(実測)たて/よこ 重量(実測)
ゼインアーツ
採用の素材
シリコーン
/PU
50Dポリエステルリップ ギギ1・ロガ4 1.95/1.15 kgf 66g /㎡
75Dポリエステルリップ ゼクーM・ゲウ 3.15/1.21 kgf 78g /㎡
一般的な素材 フッ素
/PU
75Dポリエステルタフタ 0.72/0.53 kgf 72g /㎡
150Dポリエステルオックス 1.45/1.10 kgf 112g /㎡
210Dポリエステルオックス 1.65/1.28 kgf 126g /㎡
出典:ZANE ARTS

スペック

  • 本体×1:75Dシリコーンポリエステルリップストップ・遮光PU加工(耐水圧1,500mm)
  • リビングシート×1:150Dポリエステルオックス・PU加工(耐水圧1,500mm)
  • センターポール×1:A6061・φ30mm・全長250cm
  • エクステンションフレーム×3:A6061・φ16mm
  • トライアングルハンガー×1:ポリプロピレン
  • Yペグ×6:ジュラルミン・25cm
  • Vペグ×15:ジュラルミン・17cm
  • 3mロープ×15:ポリプロピレン・φ4mm
  • 1.5mロープ×3:ポリプロピレン・φ4mm
  • キャリーバッグ/ポールケース/ペグ・ロープケース×各1:150Dポリエステルオックス

最後に

これまでポリコットン幕のモノポールベルテントを次期テントにと思っていたけれど、ここにきて完全に勢力図が塗り替えられた。

このテントだと、いつかはと憧れている蒔ストーブの設置は厳しそうだけど、それでも余りある満足感をもたらしてくれそうなZANE ARTS / ゼインアーツのテント、PS-003 / ZEKU-M(ゼクーM)。このテントにタープのTP-003 / GEU(ゲウ)を合わせて設営してみたい。

さらにはポリコットン+煙突出口があるバージョンなんて発表されればなぁ〜(笑

早くも多くの方が予約を入れている状態なので、早めに決断しないとだ…(笑

ZANE ARTS / ゼインアーツ

ページ最上部の画像 出典:ZANE ARTS